【コンクリート工】土木構造物設計に全体最適化の思想

 コンクリート工の生産性向上を図るため、現場打ちの効率化やプレキャストの進化などに取り組む国土交通省は、土木構造物設計ガイドラインを年度内に改定する。1996年の策定時は「標準化」を念頭に置いていたが、社会環境の変化や技術・工法の進展を踏まえた「全体最適化」に基づく思想を設計段階から取り入れるように改める。
 具体的には、生産性向上につながる新技術・新工法の普及を図るため、規格の標準化、要素技術の一般化に向けて有識者や関係者によるコンクリート生産性向上検討協議会等で整備した「機械式鉄筋定着工法」「機械式鉄筋継手工法」「流動性を高めた現場打ちコンクリートの標準化」「埋設型枠」「プレハブ鉄筋」の―基準を加える。
 また同協議会では設計段階だけでなく、今後は施工・製作、検査、維持管理の段階までを見据えた検討を行う必要があるとし、2019年度以降は新たな検討項目・検討体制で議論を進めることになった。
 取り組み方針のうち、新規では▽高流動コンクリート等の適用に向けた基準類の整備▽コンクリート工における3次元データの利活用▽革新的技術・工法の導入―を短期的に検討。中・長期的には、製造、施工、検査データ等の一元管理による検査の合理化に向けた監督・検査基準の改定と、プレキャスト製品の品質管理について検討する。プレキャスト製品の大型化構造物への適用や生コン情報の電子化は、引き続き検討を進めていく。
 
 
〈2019/03/14配信〉

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