〈日々の栞〉未来を創造する力
▼農機や建機メーカーのヤンマーがプロデュースを手掛けるアニメ「未ル わたしのみらい」が4月から地上波で放送される。ジャンルはSFで「未来は自分たちの手で創れる」をテーマに複数の時代を描く作品だという
▼農機的な意匠を採り入れたロボットを主軸に、人と自然が調和・対峙(たいじ)する物語が展開されるようだ。直接的に農機を題材にしたというより、本格的なSFを通じて業界全体の魅力や存在意義の本質を伝える作品らしい
▼建設業界が直面している「担い手確保」の課題を解消するためには、多くの人材の目を業界に向けてもらうことが重要。業界が一丸となって、建設の魅力発信にさまざまな角度から取り組んでいる
▼就職を見据えた学生らに、働き方改革など現実的な建設業の動向を発信することも当然、重要だ。そうした取り組みがある上で、子どもたちに業界の魅力を伝える試みも鍵になってくる。取材をする中、幼稚園児を招いて建設機械を体験してもらうイベントや、学校に建機を寄贈することで業界に親しんでもらおうとする動きの話も聞いた。子どもたちが小さい頃から業界に触れてもらうことで、深い部分で建設業に目を向けてもらおうという試みに思える
▼建機のカッコよさという直接的な魅力と「未来を創造する」深い本質の部分はどちらも業界の宝だ。若年層がまずぱっと見のカッコよさに触れ、そこから本質的な意義にまで興味を抱いてくれれば、業界を盛り上げる力になる。一年後の担い手確保には早いかもしれないが、将来的にはこうした取り組みを通じて業界への就職を志す人が一人でも増えることを願う。(埼玉・TK)
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〈2025/02/17配信〉
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