〈日々の栞〉受験シーズン真っただ中
▼「水兵リーベ僕の船」、「ペリーが来るとはいや誤算(1853年)」などなど、受験にあたって覚えた語呂合わせは多い。当時、語呂合わせばかりを覚えるのではなく、中身もしっかり理解していないと意味がないと恩師から言われたものだが、習ってから20年以上経過した今でも内容含めて覚えているのだから、かつての勉強が少しは身についていると言ってもいいのかもしれない
▼受験シーズンも真っただ中。最後の追い込み時期ということもあってか、近所の学習塾では遅い時間でも送迎の車を見かける。受験する当人はもちろんのこと、サポートする大人たちの苦労がしのばれる風景だ。自分の時代から進み、勉強の方法や内容も変わっているだろうが、受験勉強が大変だというのは共通しているだろう
▼数多くいる受験生の中には当然、建設産業への就職を志している人もいる。近年の若者にあると言われる「地元志向」を考えると、せっかく生まれ育った地元の建設産業への就職を考えても、そもそも地元に建設産業がない、といった事態にもなりかねない状況だ
▼さらにいえば、将来を決めかねている人にとって、建設産業がその選択肢となれるような取り組みも必須となるだろう。産学官が連携してさまざまな方法で取り組みが進められており、建設産業の変化が進んでいるのは間違いない
▼建設産業を志している受験生にとっては、受験というのは一つの通過点に過ぎない。入学後に自身の夢や思いを抱えて必要な知識や技術を重ねていく。そうした若者の思いに建設産業が応えられるよう、いち早く態勢を築かなくてはならない。(群馬・YT)
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〈2025/02/20配信〉
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