流域総合水管理が目指すイメージは『個別最適から全体最適へ。かつ、個別で見ても今より（少しでも）良くなる仕組みへ』。小委員会の議論では�@新たな施設整備や既存施設の高度運用のあり方�A運用の高度化の際に考慮すべき事項�B速やかに調整する仕組みのあり方�C調整を実現するための情報共有や技術開発�D技術者不足への対応―などを検討することを共有した。

　主な議論内容としては◇降雨・ダム流入量予測の高度化による複数ダムの統合運用（プール運用）、ダム容量の効率的・効果的な活用◇支川や水路網の水管理、田んぼダム、森林整備、生態系保全などの推進◇施設や場の多面的な価値の共有・活用◇同一水系内の雨量、河川・水路網の流況、放流量など全データの統合・共有◇新たな価値を共有・調整する手法・仕組み（合意形成の場）などを予定している。

　次回会合は3月中に予定、今後の対応の方向性などを審議する。その後も審議を続け、6月にはとりまとめを行う。