〈日々の栞〉重要な照明インフラの更新

▼まだ空気が澄む冬真っただ中の時期。帰宅の際に夜の街並みを車で移動すると、道路を照らす街路灯の明るさにとても有り難みを感じる。街路灯は運転者や歩行者の安全安心をサポートし、災害時には避難場所への誘導にも大きな役割を果たす。街路灯は日常生活に重要で、とても身近なインフラの一つ
▼街中を歩くとさまざまな形状をした街路灯が備わっていることに気付く。地域の特色や名産品を模したものや、グーグルマップで指をはじきながら街を探索すると、外観が少し昭和を感じるレトロな街路灯もよく目にする。日中の時間帯は街路樹や建物などと一緒に溶け込んだ状態となるが、夜には周囲に明るい光を発して、生活や安全を陰から守る
▼昨今は公共施設などにおいても経年劣化により、照明器具をLED化する取り組みや関連する予算が多く見られる。道路では安全面などから夜間における照度が必要となるため、トンネルや照明灯の更新が進められている。建物内部に備わる既存の蛍光灯や体育館内の照明などの更新も著しい
▼照明をLED化する取り組みには、消費電力を減らすことに効果がある省エネルギー対策や、二酸化炭素の排出が抑えられる。このほか、夜間における環境性能の向上といった問題にも大きく貢献する
▼そんな中、蛍光灯の製造や輸出入の禁止が2027年末までと決定した。いまだ更新やLED化できていない防犯灯や蛍光灯が備わる一般住宅や工場なども少なくはないだろう。停電や災害時に、夜間の明かりを失うことは、とても厳しい生活を強いられる。更新に向けて早めの対応が必要となりそうだ。(山梨・SA)
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〈2025/03/05配信〉

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